素晴らしいスタイル、美しいアイシャドウ、力強いエンペラ
そんなイカの王様ことアオリイカ、今日はアオリイカを防波堤や陸からエギングで釣る方法を初心者向けに、釣具選びから悩まないように分かり易くご紹介いたします。
エギングとは
エギングとは日本古来の伝統道具である餌木を使い竿をしゃくりあげて餌木を上下に動かしイカを誘って釣りあげる釣り方です。
比較的足場のよい漁港や防波堤から狙えて手軽に始められるので老若男女問わず人気があります。
伝統道具とはいっても簡単に安価で手に入るんですけどね。
餌木の歴史などを調べても面白いですよ。
エギングで釣れるイカの種類
- アオリイカ
- コウイカ(ハリイカ・スミイカ)
- ケンサキイカ
- ヤリイカ
などですが今回はアオリイカに的を絞ります。
イカ以外にもたまにガシラやアコウといった魚やタコも釣れたりします。
釣れる時期
地域によっては年中狙えます。
一般的に秋は数釣りに、春は大型のイカ狙いに適しています
秋のアオリイカ(秋イカ・新子)
秋はアオリイカの新子の時期で、卵から生まれたアオリイカが大きくなるために盛んにえさを捕食する時期です。
その為イカの数も多く警戒心もあまりない為、比較的簡単につれるのでエギングを始めるにはいちばんおすすめできる時期です。
自分も秋から初めてそのシーズンに釣れてますし、数釣りを楽しめました。
春のアオリイカ(春イカ・親イカ)
春のアオリイカは産卵の為に接岸してきた大型のイカが狙えます。
秋に比べるとその数は少なく色々と危険を乗り越えてきたので警戒心が高いです。そのうえ産卵を一番の目的としているのでかなり神経質でもあります。
初めて春のアオリイカを釣るのに何年もかかったという人もいます。
自分はエギングを始めて3年目で初めて春イカの1キロ越えを釣り上げることができました。
エギングに必要な道具
エギングに必要な道具は竿・リール・糸・エギがあれば始めること可能ですが、それ以外にも是非用意していただきたい道具もご紹介させていただきます。
この記事では各道具の説明はなるべく簡単にさせていただきます。
エギングロッド(竿)
ロッド選びのポイントは3つあります。
エギング用に作られた竿ですがシーバスロッドなどでも釣行は可能です。
- 竿の長さ
- 竿の硬さ
- 竿の重さ
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竿の長さ
竿の長さは短いほど取り回しが楽になります、長いと扱いが難しくなってきますが長いほうが餌木を遠くに投げることが可能になってきます。
8フィート~9フィートが一般的です。初心者の方にはちょうど間の8.6フィートぐらいをお薦めします。
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竿の硬さ
竿の硬さは柔らかい方がちょっとしたイカのアタリを感じやすくなります。しかし春イカなど大型のイカを相手にするにはそれなりの硬さも必要となってきます。硬さと長さのバランスで餌木を飛ばす距離も変わってきます。
硬さの表記は柔らかい方からUL→L→ML→M→MH→H→XHとなってます。
初心者の方は秋、春どちらも狙えるMか、よりアタリが感じやすいMLをお薦めします。
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竿の重さ
エギングは竿をしゃくりあげて餌木を動かしイカを誘う釣り方です。長時間しゃくっていても疲れないよう軽いものがお勧めですが、あまりにも安くて軽いカーボン素材の含有率が少ない竿は折れやすかったりします。重さやカーボンの含有率はパッケージに記載されています。
この他に竿には適合する餌木の号数を表記されているものもあります(例 EGISIZE#2.5-4)この場合2.5号から4号を使用目的とした竿ということになります。狙うイカに合わせて使用する餌木の号数も考慮して選びましょう。
リール
リールは特にエギング用と名前が付いていないので悩むかもしれませんが、左の写真のようなスピニングリールというものを選びましょう。
型番に4桁の数字が書かれているかと思うのですが、これが番手というものでリールのサイズになります。
エギングに向いているのは2500番から3000番あたりをお奨めします。
その他のポイントはやはり重さです、竿と同じで疲れにくいです。
そしてギヤ比は巻き上げるスピードに関係しますが、最初はノーマルでよいかと。
糸(ライン・リーダー)
エギングに使う糸は2種類あります。リール巻き付ける道糸と言われるメインラインとリーダーと呼ばれる糸です。
さらにメインラインにはPEラインやナイロン、フロロなど色々あるのですがエギングに最適なのはPEラインです。詳しくは別記事で解説しますが、初めて買うならメインはPEラインに色は視認性のあるもの(おすすめはピンク)にしましょう。
そしてリーダーですが、PEラインだけでもエギングは出来なくもないのですがPEラインは根ズレに弱い特徴があります、根ズレに強いショックリーダーは必ず付けるようにしましょう。フロロリーダーがおすすめです。
あとは号数(糸の太さ)ですが狙うイカのサイズに合わせるのがいいのですが最初はわかりませんよね。私もそうでしたので。
秋イカ狙いならメインリーダーは0.6号から0.8号、リーダーは1.5号から2号
春イカ狙いならメインリーダーは0.8号から1.5号、リーダーは2号から3号以上
これでよいです。
エギ
エギはメーカーやサイズ、色、沈み方のタイプなどを掛け合わせると数百以上の種類があるので正直私も悩みます(笑)
ただ、最初はノーマルタイプで3種類から5種類の色を持っていればOKです。
知識として少しだけ説明しますと、先ずサイズですが一般的には2.5号から6号まであります、メインとしては3号から4号を使うと思っていてください。
タイプとはフォールタイプ、つまりは同じ大きさのエギでも沈むスピードの違いがあります。ディープタイプは沈むのが早くシャロータイプは遅く沈みます。ノーマルはその間です。
そして色は下地の色と背中の色の組み合わせで何十通りとあります。
初めての方は深く考えずに赤色・ピンク色・虹色・オレンジ色・オリーブ色この辺りがあればOKです。秋イカなら3号ノーマル、春イカなら4号ノーマルこれで試してください。
エギについてもっと詳しく知りたい方は別記事で。
その他の釣具
その他の釣り道具としてはやはりせっかく釣り上げたアオリイカを持ち帰るのでしたらクーラーボックスは必須でしょう。イカの王様と呼ばれるアオリイカを良い鮮度で持ち帰りその味を堪能してください。
偏光グラス(サングラス代用可)、釣りは上からの日光だけでなく海水に反射した光も目は吸収してしまいます。知らない間に目が火傷を起こすことがありますのでその予防と初めての方はエギの位置がわからないままシャクってしまいうっかり海水からエギが飛び出してくることがあるでしょう。そんなときの目の保護にもなります。あとこれを着けると海の中が良く見えますよ。海中の情報量は多い方が良いですからね。
バッカンは道具入れですね、荷物をスマートにするためにリーダーの代えやハサミ、エギなどを入れておくとよいでしょう。
そしてライフジャケット、いくら足場の良い防波堤や沖からとはいえ海はおそろしい自然です。魚釣りで命を落とされている人は少なくはありません。命あってのことですから自分の命は自分で守りましょう。
アオリイカの釣り方
道具が揃ったらいよいよ釣りに出かけましょう。
エギングの仕掛け
道具が揃えば仕掛けを作りましょう。まずは購入したPEライン(道糸)をリールにまくのですがはじめのうちはお店でしてもらいましょう。ラインやリールを購入したお店でなくても比較的まいてくれるお店は多いですが何か安くても購入した方が頼みやすいですね。
糸が巻けたら竿にセットして糸を竿のガイドに確実に全部通しましょう。一つでも通っていなかったら竿の本来の性能を活かせないだけでなく、ライントラブルの原因にもなります。
ガイド全てに糸が通ったらその糸の先にリーダーを繋げます。
リーダーが繋げたらその先にスナップを付けます。スナップを付けずに直接餌木を取り付けても構わないのですが、エギを素早く交換しやすくなるので初めのうちはスナップの取り付けをお勧めします。スナップの結び方はユニノットが初心者でも簡単でおすすめです。
スナップが付いたらそのスナップにエギを取り付けたら準備完了です。
釣り場選び
アオリイカは産卵のために接岸します、なので産卵しそうな場所が春イカの釣り場となります。産卵しそうな場所とはホンダワラなどの海藻やサンゴのある場所です。
生まれたアオリイカはそんなに遠くへはいけませんが早く大きくなるために捕食しやすい所、又はえさとなる魚が多い所が釣り場となります。最も適した場所は漁港内です、漁港内なら比較的小さなアオリイカでも捕獲できるサイズのアジやガシラなどが集まりやすいからです。
漁港以外でもサーフや磯などでも釣れますが初めての方は比較的安全で釣れる可能性の高い漁港がおすすめです、しかし漁港ならどこの漁港でも釣れるという訳ではありません、折角行くのですから良い結果をだしたいですよね?今はスマホでアオリイカの釣果が載っているサイトがあったりもします、場所も書いていたりしますのでのでよく調べて釣れているところへ向かうとよいでしょう。
アオリイカの誘い方
この記事では簡単に説明します。詳しく知りたい方は別記事で紹介させていただきます。
エギを海へ投入する
釣り場についたらいよいよアクションです。エギを海へ投げ入れイカを誘うのですが、初心者にあるあるなのがいきなり大遠投して釣り始める方が目立ちます。気持ちは分からなくもないのですが非常に非効率です。遠投したい気持ちを抑えまずは足元から狙いましょう。
そして徐々に沖の方へ、両サイドに他のアングラー(釣り人)がいないのなら扇状に投げていくのがセオリーです。
これは、もしいきなり沖へ遠投してアオリイカが釣れた場合、そのイカは墨を吐いて周囲に危険を知らせます。そうすると近くのイカはもっと沖へ逃げてしまい釣ることができません。沖で釣れたイカは近づくにつれアタリに危険を知らせます、そうすると足元に居たイカも逃げて行ってしまうでしょう。
アオリイカは群れで動きます、危険を知らせる術もあります、たった一杯だけでよければいきなり遠投もありかもしれませんが、せっかくなら数釣りたいですよね?でしたら最初は足元から探るようにするほうがよいでしょう。
アクション(イカを誘う)
エギを海へ投げエギが着水したらまず余分な糸をリールのハンドルを巻いて回収します。
余分な糸を回収したらリールのベールを起こしエギを海底まで沈めます。エギが着底したらベールを戻してしゃくる動作に入ります。最初は1回しゃくりや2段しゃくりだけも十分です、慣れたら色々なアクションを覚えるとよいでしょう。しゃくりあげたらまたエギを着底させる、この動作の繰り返しです。
そしてここがポイントですがイカが食いつくタイミングはエギが海中を跳ね上がった後、落ちていく(フォールする)そのタイミングが一番食いついてくる(抱いてくる)タイミングです、このタイミングを作りましょう。
しかしいくらフォールのタイミングで食いつくからといって着底後すぐにしゃくるを繰り返すような忙しない行動をするエギにはなかなか抱いてくれません。イカも捕食の為ですから失敗しないよう確実に食えるタイミングを狙っています。自分が捕食するとイメージしてみてください、活発な餌より行動の遅い隙のある餌を狙いませんか?そういうことです。
他の抱いてくるタイミングとして着底して止まっている餌木にも抱いてくることがあります。ただしイカは死んだ魚を餌にはしません、なので止まっている時間が長いと死んでいると見てどっかへ行ってしまします。
これ以上は実戦で経験してください。
イカを釣り上げる
イカが掛かれば慌てずゆっくりと糸を巻いて引き寄せましょう。
糸がたるまないようにまた無理をしない程度の加減でゆっくりと。
足元まで引き寄せたら確実に釣り上げる為に網を使うと良いかもしれませんね。
まとめ
簡単にエギングでアオリイカを釣り方を書いてきました。とりあえず始めるための情報は十分かと思いますので、この記事ではアオリイカの釣り方についてはここまでにしたいと思います。また各項目についても詳しく記事で書きたいと思います。その時は各項目にリンクを貼っていきますので是非読んでいってください。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。これから始められる方の参考になれば幸いです。ご健闘を祈ってます。
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